目次
●この章では、ステップ1とステップ2により、仮想通貨をメタマスク内に準備できた段階であることを前提に解説していきます。
●初めてのかたには難しい概念かと思いますが、Openseaなどのマーケットプレイスは、ログインがありません。
その代りに、自分がパスワードなどを管理しているウォレット「メタマスク」を直接Openseaに接続して、NFTの購入や販売を行います。
●このように文章で読むとさらに難しいかと思いますので、実際に作業を行いながら覚えていきましょう。
1. NFTの購入
●今回は、ポリゴンチェーン上のNFTを、通貨MATICを使って購入する方法をご案内します。
イーサリアム・チェーン上のNFTでもチェーンと通貨が違うだけで、基本的に同じ手順です。
【1-①メタマスクのチェーンの確認】
●図-1:まず最初にメタマスクを開きます。
●図-2:チェーンがポリゴンチェーン「Polygon Mainnet」となっているかを確認。
イーサリアム・チェーン「Ethereum Main Network」になっている場合は、チェーンを「Polygon Mainnet」に変更してください。
●確認できたら、一度閉じて大丈夫ですが、上にスワイプして完全にはアプリを終了させないようにしておいてください。
【1-②マーケットプレイスへの接続】
●NFTマーケットプレイスのOpensea(オープンシー)にアクセスします。
>>>Opensea https://opensea.io/
●図-3:画面右上をクリックしてメニューを開きます。
●図-4:「Language」で言語の選択ができます。英語で問題無い場合は、変更する必要はありませんが、日本語にも変更できます。今回は日本語に変更したもので解説していきます。
●図-5:日本語を選択。
●図-6:ホーム画面に戻ります。再び右上をクリックしてメニューを開きます。
●図-7:「ウォレットを接続」をクリック。
●図-8:ここで「Metamask]を選択すると、自動的に接続していきます。FaceIDをOnにしている場合は、そのまま接続され、ホーム画面に戻ります。
【1-③接続状態と検索】
●図-9:画面の上部の「Polygon Mainnet」と右上のアイコン表示されていれば、メタマスクに接続されています。
逆にこの表示になっていない状態は未接続ですので、もう一度トライしてください。
●図-10:ここで購入したいNFTを検索します。今回はあくまでも事例ということで検索していきます。
●図-11:ここでは事例として「Newport Family」と入力して検索しますと、結果が表示されますので、該当するものを選択します。
●図-12:検索をかけて表示されるページは、そのNFTをまとめた「コレクション」と呼ばれるページです。
このひとくくりの中に、いくつかのNFTが表示され、販売されています。
下にスクロールしていきます。
【1-④コレクションの閲覧と所有者】
●図-13:コレクションが表示されいる中で、図のように価格がついているものが販売中のNFTです。
価格がついていないものに対しては、「オファー」という形で購入希望のリクエストを出せますが、今回は割愛させていただきます
「#002」というアイテムをクリックします。
●図-14:NFTの画像をより大きく閲覧できます。
着目点としましては、この時点では所有者が「Newportwalker」と表示されています。
ここをぜひ覚えておいてください。購入後にどう変わるかを後程説明します。
さらに下にスクロールしていきます。
【1-⑤価格と購入】
●図-15:価格が表示されています。1MATICは、この時のレートで、$0.74と表示されています。
NFTは関係する仮想通貨の相場により刻々と価格が変化していきます。
この場合はMATICの相場に左右されます。
●図-16:カートの中が表示されます。
よろしければ、「購入を完了」を選択。
【1-⑥ガス代の確認と購入の承認】
●図-17:メタマスク上の画面に自動的に変わり、代金表示がされます。
ガス代の見積もりと、NFT代金の合計額が表示されています。
よろしければ「確認」を選択。
●図-18:これは手続き中の画面です。
しばらく待ちます。
【1-⑦購入済みNFTの確認】
●図-19:購入が完了後に、図のような画面で、購入したNFTが閲覧できます。
購入済みが「収集済み」という表現です。
購入済みの画像部分をクリックしてみます。
●図-20:画像が大きく表示され、下にスクロールすると、NFTの詳細が閲覧できます。
また画像のすぐ下に、所有者が「you」となっています。
購入前は、販売側の「Newportwalker」でしたが、NFT購入後は、自分になるので「you」と表示されます。
このように、NFTは所有者が明確になっており、改ざんできない履歴としてブロックチェーン上に記録されていきます。
●以上でポリゴンチェーン上のNFT購入が完了しました。
2. NFTの販売(転売)
●ここでは、購入したNFTを販売、つまり転売する方法をご案内します。
【2-①販売開始】
●図-1:アイテムのページの画像右下に「販売」のボタンが表示されています。
ここを選択。
●図-2:種類は通常は「固定価格」を選択してください。
価格の通貨の種類を選択しますので、図の矢印の部分をクリックしてください。
【2-②通貨の変更と価格入力】
●図-3:通貨は必ず「MATIC」を選択。
●図-4:希望価格を入力します。単位がMATICなので、現在のレート(相場)を見ながら希望価格になるようにMATICの数量を入力します。
【2-③期間の変更とガス代見積もり】
●図-5:価格を今回は事例として、1.5MATICに設定。設定すると、下にドル換算の金額が表示されます。
この場合は、$1.11です。もちろんMATICの相場が上下すると、この金額も変化します。
期間も変更できます。こちらも事例として3日間に変更します。
これは3日間だけの販売になりますので、期間が終われば販売終了です。
よろしければ画面左下の「リスティングの掲載を完了」を選択。
ちなみにNFTではリスティング=販売リストに上げるというような意味です。
●図-6:自動的にメタマスクの画面になり、ガス代の見積もりが表示されます。
ポリゴンチェーンのガス代はイーサリアム・チェーンに比べて大変安いので、特に心配する必要な無いので、このまま「確認」ボタンを選択。
【2-④承認と署名】
●図-7:リスティングの確認待ちの状態なので、数秒待ちます。
●図-8:再びメタマスクの画面に変わりますので、ここで「署名」を選択。
【2-⑤出品完了と内容確認】
●図-9:この画面になりましたら、無事出品(販売)が完了です。
「リストを表示」をクリック。
●図-10:このように表示されます。
画像のすぐ下には、販売のキャンセルや価格を下げる時に使うボタンがありますが、今回はその説明は割愛させていただきます。
下に画面をスクロールします。
●図-11:販売終了までのカウントダウンや、自分で指定した価格が表示されているのが確認できます。
●このようにして、自分が購入したNFTを簡単に販売、つまり転売できます。
●以上で販売(転売)の手順を終了します。
【補足】利益の配分等について
●仮に、この転売で購入が発生した場合、販売した金額の2.5%が自動的にマーケットプレイスのOpensea側に行きます。
●残り97.5%の内、10%が作者、つまりNewportwalkerに還元されます。
これを「ロイヤリティー」といいます。
ロイヤリティー率はNFTによって異なり、作者(発行者)が自由に設定する数値です
●これらを差し引き、転売した側には87.5%が入ってきます。
●ここで転売利益を計算してみます。
転売価格は$1.22。
87.5%×$1.22=$1.0675。
購入した金額は$0.74。
差額は$0.3275が利益ということになります。
3. NFTの詳細確認方法
●ここでは購入したNFTの詳細を確認する方法をご案内します。
●図-1:メタマスクに接続した状態にします。
ご不明な場合は前章のこちらをご参照ください 。
●図-3:「プロフィール」を選択。
●図-4:このように前章でも確認できた自分の「収集済み」のNFTが確認できます。
●図-5:NFTの説明や、コレクションについての解説があります。ここでは事例として紹介したコレクションなので、説明の文章が同じにしてあります。
この部分は作者やコレクションによって、詳しく記載する場合もあれば、簡潔に済ます作者もいます。
●図-6:NFTの詳細が表示されています。
- コントラクトアドレス:クリックすると詳細が閲覧できます。
- トークンID:作者がNFT生成時に付けた通し番のようなものです。
- トークン標準:とても重要です。ERC721の詳細は当サイト内の「NFTとは?」に詳しく解説をしております。
- プロックチェーンのタイプ:ポリゴンチェーンであることが確認できます。
- クリエイター収益:NFTの作者が設定するロイヤリティー率です。ここでは10%になっています。通常0~10%の間で設定されます。
4. プロフィールの変更方法
●プロフィールの名前の部分が、デフォルトでは「名前なし」やプロフィール画像もありません。
ここは自由に設定できます。ただし、画像やバナーなどは各自で準備する必要があります。まずは名前「ユーザー名」の部分だけでも変更しておくと良いでしょう。
さらに後半にメタマスクのアカウント名の変更方法も解説しておきます。
【4-①Openseaのプロフィール変更】
●図-1:画面の3つの点が並んでいる部分をクリック。
●図-2:「設定」を選択。
●図-3:ここでプロフィール変更ができます。
ユーザー名が、今まで「名前なし」の部分ですので、ここを変更します。
Bioは自己紹介文ですが、記載してもしなくても良いでしょう。
●図-4:一番上がすでに接続しているメタマスクのアドレスが表示されています。
プロフィール画像とプロフィールバナーは準備ができれば、ここも変更しておきましょう。難しい場合は、しばらくはそのままでも大丈夫です。
●図-5:このように名前の部分やアイコン画像、バナー画像を変更できました。
【4-②メタマスクのアカウント名変更】
●続いて、メタマスクのアカウント名も変更しましょう。これはとても簡単です。
●図-6:メタマスクを立ち上げます。チェーンは何でもOKです。ポリゴンチェーンでもイーサリアム・チェーンでも構いません。
●図-7:「Account1」の部分を長押しします。
●図-8:長押し後に、文字入力ができますので、ここで変更します。
●図-9:文字間のアンダーバーなどは不要で、スペースも使用でき、アルファベットで入力できます。
以上でメタマスクのアカウント名の変更が完了です。
5. メタマスクへのインポート
●購入したNFTを、メタマスクにインポートする方法をご案内します。
メタマスクには、トークン、つまりMATICなどの仮想通貨以外にもNFTを表示させる機能がついています。
●図-1:購入したNFTの詳細を見るために画面をスクロール。
●図-2:「詳細」のデータで、トークンIDが「1」であることを覚えておきます。
そして、コントラクトアドレスの文字列をクリック。
●図-3:ここで別画面にて表示されるのが、「polygonscan」(ポリゴンスキャン」というサイトです。
これはとても重要なサイトです。簡単に説明すると、ブロックチェーン上の契約書のようなものです。
ブロックチェーン上に書かれたNFTの詳細データを、ここでどなたでも閲覧できます。
この中で、コントラクトアドレスのすぐ左下にある小さなファイルのアイコンのような部分をクリックしてアドレスをコピーします。
●図-4:無事コピーされると、図のように「Copied」と表示されます。
●図-5:参考までに、このページを下に少しスクロールして、一番下にToken Trackerとあるのを確認できます。
ここでは、Newport Family(NF)とあります。もし、この箇所にOpenseaの名前がある場合は、発行者がOpenSea側になっているNFTなのですが、このNFTは作者が独自にNewport Familyという発行者名をブロックチェーン上に記載しています。これを「独自コントラクト」と言います。大変重要なポイントです。詳しいことは当サイト内の「独自コントラクトとは?」をご参照ください。
●図-6:画面一番左下をクリックして戻ります。
●図-7:画面左上のメニューを開きます。
●図-8:現在はブラウザになっているので、「ウォレット」を選択してメタマスクを表示させます。
この作業はメタマスクを呼び出す時に便利ですので覚えておいてください。
●図-9:メタマスク内画面の中央部を見ると、現在は「トークン」が選択されているので、MATICの数量が表示されています。
ここで、となりの「NFT」を選択します。
●図-10:まだ何も表示されません。
図のように「NFTをインポート」を選択します。
●図-11:コピーしたコントラクトアドレスを、「アドレス」の部分にペーストします。
IDとは、トークンIDのことです。先ほど確認したように、「1」を入力。
よろしければ「インポート」ボタンをクリック。
●図-12:図のように購入した#002のNFTがメタマスクにインポートされたので、「NFT」という項目に表示されました。
以上のように保有しているNFTはメタマスク内に表示させることができ、この作業を「インポート」と呼びます。
必ず行うべき作業ではありませんが、知っておくと良いでしょう。